FDJ2 第5戦レポート

2021 FDJ2 Rd.5 SUZUKA TWIN

拝啓
 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 2021年はFDJ2にチームグッドライドウィズキンダイとして参戦することとなり、11月27日(土)・28日(日)に、三重県の鈴鹿ツインサーキットにて開催されたFDJ2 2021の第5戦に参戦いたしました。スポンサー各社のご支援とご協力のおかげで参戦することができ、誠にありがとうございました。つきましては第5戦の報告をまとめましたのでご一読いただければ幸いです。

【イベント概要】
名称    2021 FDJ2 Rd.5 SUZUKA TWIN

開催日   11月27日(土)・28日(日)

開催場所   鈴鹿ツインサーキット(三重県)

実施競技  11月27日(土) FDJ2 2021第5戦 予選
      11月28日(日) FDJ2 2021第5戦 決勝

【チーム概要】
チーム名:TEAM GOODRIDE with KINDAI
(チームグッドライドウィズキンダイ)
マシン:SILVIA (S15) 2JZ仕様
チーム代表:山中健司 スポッター:里井 孝夫 メカニック:緑川 泰尚 ドライバー:山中真生

緊張感を押さえ込み、1本目に85点を出して7位通過!

 2021年11月27日(土)・28日(日)の2日間、三重県の鈴鹿ツインサーキットにて、FDJ2の第5戦が開催されました。
 今回も東名パワードのキットで3.6ℓ化された2JZを搭載しているグッドライドシルビアをレンタルして挑みます。
 競技区間はホームストレートをスタートし、1コーナーに向けて振り出してふたつのゾーンを通過。その後、2コーナーのアウト側に設けられたゾーン3をクリアし、3コーナーまで薄く繋げて4コーナーに向けて振り返しつつゾーン4を通過してフィニッシュとなります。
 練習走行は、それほど多く周回したわけではありませんが、事前のシミュレーター練習も合わせて順調にマシンセットを煮詰めていきます。
 しかし、ドライバー自身は“2位の金田選手よりも上位で終わればチャンピオン”という状況から、かなりの緊張を感じていたようです。
 そして予選本番。山中選手は、1本目からまずまずの走りを決め、スタイル33点、アングル28点、ライン24点と、合計85点を獲得しました。
 2本目は、フィニッシュ直前でスピンするというまさかのミスで0点となってしまいましたが、1本目の得点で7位通過する結果となりました。

会場は三重県にある鈴鹿ツインサーキット。競技区間は4コーナーの立ち上がりまでとなっており、アウトゾーンが4つ、タッチアンドゴーがひとつという構成になっています。
「ものすごい緊張でしたが、なんとかまとめることができた」と、1本目に通過確実となる85点を出すことに成功。2本目は得点を伸ばせなかったものの、7位通過することができました。
決勝戦。勝てば優勝&チャンピオンも獲得という状況のなか、戦いはワンモアタイムにもつれ込みましたが、そこでスピンした金田選手に対して、最後までミスなく走った山中選手が勝利。

直接対決で金田選手を破り、優勝&チャンピオン獲得!

 トップ16トーナメントは、チャンピオン争いをしている金田選手とは別のラダーに組み込まれましたが、相手が勝ち上がっていくのを見てから山中選手の対戦となるため、かなりのプレッシャーとなっていたようです。
 そしてはじまったトーナメントでは、トップ16で佐藤選手を倒すと、トップ8では前戦で負けている高嶋選手と対戦。この戦いはワンモアタイム4度におよぶ激闘でしたが、相手のトラブルもありなんとか勝利!
 続くトップ4もベテランの新川選手を倒して決勝戦で金田選手と対戦することになりました。
 ここで勝てば優勝だけでなく最終戦を前にしてチャンピオンも決定するという大一番です。
 そして1セット目は両者とも相手にきっちりと寄せていく素晴らしい走りが甲乙つけがたく、ワンモアタイムにもつれ込みます。そしてその1本目、先行の金田選手がまさかのコースアウトで、そのスキをついて山中選手が抜かしていきます。
 結果、入れ替えた2本目もきっちりと走った山中選手が勝利するとともにチャンピオンも獲得しました。

第4戦は3位。4戦終えてすべて表彰台に登り、シリーズランキングでも2位に100ポイントの差をつけている状態です。次戦も山中選手の活躍にご期待ください。

 前戦の岡山国際から約1ヶ月半。マシン的にはまったく問題なかったので、通常メンテに加え、ファイナルギヤを変更して、土曜日の朝に現地入りしました。会場となる鈴鹿ツインサーキットは、MSCチャレンジのときに走ったことがあるものの、その当時は逆走の最終コーナーが競技区間だったので、事前にシミュレーターで練習してイメージを掴んでおきました。
 今シーズンは、前日の練習会には参加せず、事前のシミュレーター練習と、予選日の少ない練習時間でセットアップを詰める、というルーティーンで走りを組み立てているんですが、マシンセットは詰められたものの、ドライバーのほうがいままでにないプレッシャーをかんじてしまって…。緊張で口はパサパサになるし、トイレにはずっと行きたいし、シリーズのことを考えないようにしようとは思ってたんですけど、自覚できるくらいにナーバスというか…硬くなっていたと思います。
 予選の1本目は、とにかく無難に得点を取っていこうということで、緊張しているなかでも走りを決めることができて85点。2本目は、単走優勝を目指 していったのですが、フィニッシュの手前でスピンと、いつもだったら考えられないようなミスをしてしまい、得点は伸ばせませんでした。それでも1本目に得点を出していたおかげで7位通過することができました。
 そして決勝日。練習走行のときに、ファイナルギヤを変えてアライメントをイジって、マシンはさらによくなりましたが、チャンピオン争いをしている金田選手が先に対戦するということもあって、この日も緊張との戦いでした。
 とくに印象に残っているのは高嶋選手とのトップ8で、4回もワンモアタイムをするという激戦となり、こちらも途中からリヤにジャダーが発生してトラクションがかかりにくくなっていたんですが、アーム類を調整して対策。相手の高嶋選手もトラブルが出ていて、最後はなんとか勝てたという状態でした。
 トップ4はトップ8が激戦だったおかげでほとんど記憶がないのですが、うまく勝つことができて金田選手との決勝に進みました。勝てばチャンピオンが決まるということと、直接戦いたいと思っていた相手なので、かなり気合が入りましたし、1セット目は後追いでバチバチに近い状態で走れ、先行でも今日イチの走りが決まったので「これは勝てた!」と思ったんですが、それほど差がなかったのか、ワンモアタイムになりました。
 ワンモアタイムの1本目、先行の金田選手が3つ目のアウトゾーンで、コースアウトして自分が抜いて行きました。入れ替えでスピンしない限りは勝ち確定なんですが、それはそれで緊張してしまい、余裕はなかったですね。
 直接対決で勝てましたし、優勝してチャンピオンを決めれて、とにかくうれしいです。最終戦は残っているけど日光は関東から近いということで、応援してくれているみなさんが見に来てくれるので、最後の戦いも気を抜かずに結果を残したいですし、来年に繋げられる走りをしたいと思っています。

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