フォーミュラドリフトジャパン第3戦レポート

FORMULA DRIFT JAPAN 2021 Rd.3 SUGO

拝啓
 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 2021年はフォーミュラドリフトジャパンにグッドライドワークスとして参戦することとなり、8月7日(土)・8日(日)に、宮城県のスポーツランドSUGOにて開催されたフォーミュラドリフトジャパン2021の第3戦に参戦いたしました。
 スポンサー各社のご支援とご協力のおかげで参戦することができ、誠にありがとうございました。つきましては第3戦のご報告をまとめましたのでご一読いただければ幸いです。

【イベント概要】
名称    FORMULA DRIFT JAPAN 2021 Rd.3 SUGO

開催日   8月7日(土)・8日(日)

開催場所  スポーツランドSUGO(宮城県)

実施競技   8月7日(土) フォーミュラドリフトジャパン2021第3戦 予選
       8月8日(日) フォーミュラドリフトジャパン2021第3戦 決勝

【チーム概要】
チーム名:GOODRIDE WORKS(グッドライドワークス)
チーム代表&スポッター:田中大介 ドライバー:林和樹

第3戦は今季初の国際サーキッ ト “SUGO”で開催!

 2021年の8月7日(土)・8日(日)の2日間、宮城県のスポーツランドSUGOにて、フォーミュラドリフトジャパン2021の第3戦が開催されました。
 競技区間は例年通り、ホームストレートをスタートして1コーナーに向けて振り出し、審査員席前を旋回して2コーナーへ。
 その後、3コーナーへ向けて振り返したあと立ち上がったらフィニッシュとなります。
 高い車速から振り出して角度を安定させたまま旋回しますが、国際サーキットということでコーナーとコーナーの間隔が長いため、姿勢を乱さない適度な角度が求められます。
 また、アウトゾーンが4ヶ所設けられているため、ここをキッチリと通過することが必要となります。
 初日の8月7日(土)には練習走行と単走での予選があり、2日目となる8月8日(日)の追走トーナメントで優勝者が決定されます。
 グッドライドワークスとしては、第2戦エビスでの雪辱を晴らすため、チーム一丸となって準備を進めたため、林選手の活躍にはいつも以上に期待がかかっています。

会場は宮城県のスポーツランドSUGO。国際サーキットなだけあり、コーナーとコーナーの間隔が長く、スピードが乗るのが特徴です。また、今回はアウトゾーンが4つ設けられました。
2本目は1本目での反省点を生かし、コース外に出てしまったセクションはあるものの、深いラインでゾーンを通過し、大幅に得点を伸ばすことに成功。88点の評価で12位通過しました。
予選1本目「緊張して硬くなった」と林選手が言う通り、ラインが少しイン側の小さいものになり、3つ目のアウトゾーンもキレイに取ることができず、80点という評価でした。

得点は伸び悩んだものの、88点を出して12位通過!

 7日(土)の予選日は快晴。路面もドライコンディションのなか競技がおこなわれました。
 そして林選手の注目の1本目。「得点を出すことを意識しすぎて硬くなってしまいました」という通り、全体的にイン寄りのラインだったうえ、3つ目のゾーンには入口だけ付いて、後半は離れてしまいました。これがスタイル32点、アングル24点、ライン24点の合計80点となり、通過はまちがいない得点ですが、上位通過はむずかしい点となりました。
 しかし、1本目の反省点を生かした2本目は、振り出しの勢いを維持したまま大きなラインを通過してきます。3つ目のゾーンではややコース外にハミ出してしまったものの、1本目よりもはるかにいい走りです。スタイル得点こそそれほど伸びない33点でしたが、アングル27点、ライン28点の合計88点を獲得。コース外にでなければ90点台もいけたと思われる素晴らしい走りで、最終的12位で予選を通過しました。
 マシン的にもトラブルなく走りきれたことで、翌日におこなわれるトップ32のトーナメントにも期待がかかります。

予選では思ってたほど得点が伸びなかったものの、マシントラブルなどもなく走り切れたため、基本メンテナンスを施して決勝日に向けて備えました。

ベスト4で突如発生したトラブルにより惜敗!

 8月8日(日)はトップ32による追走トーナメントがおこなわれました。
 ウェット路面となったトップ32では森選手と対戦。むずかしい路面ではありましたが、先行の林選手は鋭い振り出しからキッチリとゾーンにつける安定感のある走りを決めてきます。いっぽう後追いの森選手は3つ目のゾーンのつきかたが甘くなったうえ、最後の最後でスピン!入れ替えた2本目も先行の森選手が2コーナーから3コーナーにかけての場所で戻ったことで、審査員満場一致の判定で林選手が勝利しました。
 つづくトップ16はおなじくグッドライドタイヤユーザーの藤中選手と対戦。ここからは、雨もあがりドライ路面での戦いになりました。
 まずは1本目。先行の林選手は、さきほどとおなじようにミスなく安定した走りでクリア。 後追いの藤中選手も近い距離をキープしていましたが、ややイン寄りのラインになってしまいます。入れ替えた2本目は、後追いの林選手がワイドなラインを通りつつも飛び込みから近い距離でついていき、またもや満場一致の判定で林選手の勝利しました。
 松川選手と対戦したトップ8でも林選手はつねに安定してレベルの高い走りを決めてきたうえ、相手が大きく乱れたこともあり、林選手がベスト4進出を決めました。

ウェット路面のなかおこなわれたトップ32では、1本目にい後追いの森選手がミスしたこともあり、ミスなく走りきった林選手が難なく勝利しました。
対戦相手の松川選手にミスがあったこともありましたが、先行でも後追いでもミスなく走りきった林選手がトップ4準決勝へと進出しました。
トップ4。今日イチと言えるほどの素晴らしい走りをしていた先行の林選手でしたが、このあとの3コーナーで大きく戻ってしまいます。2本目でもトラブルは解消されず、敗退となりました。

 そして準決勝となるトップ4は末永直登選手と対戦。1本目先行の林選手は、これまでよりもさらに洗練された素晴らしい走りを決めていましたが、3コーナーからの立ち上がりで突如戻ってしまいます。
 ここで林選手は一旦ピットに戻り、つづく2本目。後追いの林選手は問題ないように加速させていきましたが、振り出した直後にやはりマシンが本調子ではなかったのか、姿勢が乱れて2コーナーの先でコースアウト。ここで敗退する結果となりました。
 結果、林選手は惜しくも決勝進出は逃しましたが、3位入賞し、シリーズランキングも13位に浮上することができました。

トップ10圏内には届きませんでしたが、第3戦を終えてシリーズランキングは13位に浮上。シリーズ後半戦での巻き返しに期待がかかります。

 前回のエビス戦はミスで負けていて、まだこのクルマのポテンシャルを出し切っていたワケではないので、今回はそこを出し切ることを目標にしていました。7日 (土) の予選日はドライ。練習走行では、コースを前半と後半にわけて攻略していたのですが、後半はまとめきれないままでしたね。ただ、やらなきゃいけない部分はわかっていたので、それができれば90点は出るだろうという感触は掴めていたと思います。
 そして予選の1本目。 確実に点を取ることを意識しすぎて、すこしイン側のラインを通ってしまい、3つ目のアウトゾーンが取れなくて・・・結果は80得点を出すという意味ではいいんですけど、ちょっと硬くなってしまいました。
 それを踏まえて2本目は練習の通りのことをしようと心がけて88点という結果でした。ちょっと想定よりもよくなかったんですが、12位で予選を通過することができました。
 今回は加速させながら振り出すスタイルだったんですけど、ほかのみんな減速して入ってくるスタイルだったので、追走の前半区間は自分に強みがあったのかな、と思っていますし、余力を残してあった のが勝ち上がれていった要因だと思っています。
 森選手と対戦したトップ32でも、相手にミスがあったこともありますが、先行でミスなく引き離せたのが大きかったですね。
 そしてトップ16はおなじタイヤを履く藤中選手と。先行はいつも通りのかんじでしたが、後追いのときは相手がRX-7ということもあるので、前半で詰めていくことを心がけ、そこでアドバンテージが取れたのがよかったと思います。
 トップ8は松川選手と。先行は、フライング1回、パイロンタッチ1回で、ちょっとやばいかな、と思いましたけど、なんとかキレイにスタートできて、後ろのことは気にせず走りました。そして2本目。「後追いは思いっきりいっていいですか?」と聞いたら「いく必要はない」とのことだったので、確実にいきました。あとから聞いたら、後ろがミスってたみたいです。
 トップ4の相手は末永直登選手です。うまい選手ですし「やってやろう!」って気持ちはあったんですが、3コーナーの立ち上がりでいきなり吹けなくなって、ピットで対策はしてもらったんですが、2本目も一瞬その症状がでて負けてしまいました。
 マシントラブルではありますが、トップ8とかトップ16で出なくてよかったと思うしかないですね。つぎに繋がる走りと内容ではあったので、後半戦では巻き返していきたいと思います。

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