FDJ2 第1戦レポート

2021 FDJ2 Rd.1 EBISU

拝啓
 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 2021年はFDJ2にチームグッドライドウィズキンダイとして参戦することとなり、6月12日(土)・13日(日)に、福島県のエビスサーキットにて開催されたFDJ2 2021の第1戦に参戦いたしました。
 スポンサー各社のご支援とご協力のおかげで参戦することができ、誠にありがとうございました。つきましては第1戦の報告をまとめましたのでご一読いただければ幸いです。

【イベント概要】
名称    2021 FDJ2 Rd.1 EBISU

開催日    6月12日(土)・13日(日)

開催場所  エビスサーキット (福島県)

実施競技   6月12日 (土) FDJ2 2021第1戦 予選
       6月13日 (日) FDJ2 2021第1戦 決勝

入場者数  無観客

【チーム概要】
チーム名: TEAM GOODRIDE with KINDAI
(チームグッドライドウィズキンダイ)
マシン:SILVIA (S15) SR20+TD06L2-20G仕様
チーム代表 : 山中健司 スポッター:里井 孝夫 ドライバー:山中真生

新設されたFDJ2はエビス西がらシリーズスタート!

 2021年の6月12日(土)・13日(日)の2日間、福島県のエビスサーキット・西コースにて、フォーミュラドリフトジャパン(FDJ)の下位カテゴリーとして新設されたFDJ2の開幕戦が開催されました。
 競技区間はフォーミュラドリフトジャパンとおなじく、ホームストレートをスタートして1コーナーへ向けて振り出し、1コーナーから2コーナーの間で振り返して、その後2コーナーを立ち上がってフィニッシュとなります。
 高い車速から振り出し、一気に減速。アウトゾーンとインクリップが交互に配置されており、ポイントを抑えつつも車速をコントーロールするテクニックが要求されます。
 初日となる6月12日(土)には練習走行と単走での予選があり、2日目となる6月13日(日)のトップ16による追走トーナメントで優勝者が決定されます。
 チームグッドライドウィズキンダイとしては、フォーミュラドリフトジャパン参戦ライセンスを取得するための戦いがスタートすることになります。
 今回は予定していたニューマシンが間に合わなかったため、昨年のMSCチャレンジで使っていたSR20仕様のS15シルビアで戦います。昨年とタイヤはちがえど、慣れているマシンということもあり、山中選手の活躍に期待がかかります。

会場は福島県にあるエビスサーキット。競技区間は2コーナーを立ち上がるまでで、アウトゾーンとインクリップが交互に配置されているコースとなっています。
予選1本目。「ミスせず確実に走った」と山中選手が言う通り、ポイントを抑えた堅実な走りを決め、追走進出確実となる84点を出すことに成功しました。

予選2本目。1本目よりもさらに攻めた走りをしてきた山中選手はミスなく最後まで走り切り、得点を伸ばすことに成功。暫定1位となる90点を獲得しました。

1本目から追走進出確実となる走りを決めることに成功!

 6月12日(土)、予選日の天候はくもりときどき晴れとなっており、路面は終日ドライコンディションとなりました。
 練習走行から堅実な組み立てを繰り返し、コース攻略を進めていた山中選手の注目の1本目。 フォーミュラドリフトジャパンとおなじく、ドリフトが戻ってしまうと、その瞬間に0点が確定してしまうため「とにかくミスをせず、得点をきっちり出すことを心がけた」と山中選手が言う通り、全力ではないもののゾーンなどをきっちり抑えたいい走りを決めてきます。
 評価は、ライン22点、アングル27点、スタイル35点で合計84点。1本目にして追走進出は確実な得点を出すことに成功しました。
 そして2本目。1本目よりもさらに攻め、より深い角度と速度をキープしたまたミスなく走り切ってきた山中選手。
 そして評価は、ライン25点、アングル29点、スタイル36点と、1本目の得点をすべての項目でうわまわり、90点を獲得。暫定1位に躍り出ました。
 その後、86に乗っているチームクスコレーシングの金田義健選手に抜かれてしまったものの、予選を2位通過することができました。

今回は昨シーズン MSCチャレンジで使っていたマシンをFDJ2規則に合わせて参加。ニューマシンはSUGO戦から投入する予定になっています。

決勝で金田選手に破れ、惜しくも優勝を逃す!

 6月13日(日)はトップ16による追走トーナメントがおこなわれました。
 トップ16では鈴木和正選手と対戦。1本目は先行の山中選手がいい走りを決めてきたのに対して、前日からエンジン不調を抱えていた後追いの鈴木選手はなんとかドリフトを維持しようとていたものの、ところどころで戻ってしまいます。入れ替えた2本目には振り出し直後に戻ったこともあり、審査員満場一致の判定で山中選手が勝ち上がりました。
 つづくトップ8は長瀬幸治選手と対戦。ここでも先行の山中選手はすばらしい走りを決めてきます。いっぽうの長瀬選手はやや角度が薄くなり、ラインも小さくなってしまいます。2本目、やや距離をあけて振り出した後追いの山中選手でしたが、後半のセクションに向けて詰めていき、みごと勝ち上がりました。
 そしてトップ4では藤本幸之助選手と対戦。1本目は走るたびに精度を上げてくる山中選手に対して、後追いの藤本選手は1コーナーで大きく姿勢を乱してしまいます。2本目は両者にミスがあったようにみえましたが、1本目の差が大きかったか、山中選手がここでも満場一致の判定で勝ち上がります。
 そして決勝戦はクスコのワークスチームとして2JZ搭載の86で参戦してきた金田義健選手との対戦です。

トップ16からトップ8と勝ち上がってきた山中選手は、トップ4でも危なげのない安定した走りを決めてきます。相手のミスもあり、見事決勝進出を果たしました。

ワンモアタイムを1本目。1セット目よりも攻めていた山中選手でしたが、なかなか距離を縮めることはできず、角度もやや薄くなってしまいました

ワンモアタイムの2本目。先行の山中選手は素晴らしい走りを決めていましたが、パワーでまさる金田選手がうわてだったのか、近い距離に詰め寄せられてしまいました。

 直前の対戦で足まわりに不安を抱えていた金田選手に対して、すこし距離をあけてついていった山中選手。入れ替えた2本目も甲乙つけがたく、この戦いはワンモアタイムにもつれ込みます。
 そしてその1本目。パワー差をテクで埋め、なんとかついていく山中選手でしたが、なかなか距離を詰められなかったうえ、すこし浅い角度になってしまいます。そして入れ替えた2本目。先行の山中選手もいい走りでしたが、後追いの金田選手が1コーナー後のセクションで大きく近づき、勝負あり!金田選手が優勝し、山中選手は惜しくも破れ、準優勝という結果になりました。

惜しくも優勝を逃してしまったものの、シリーズを考えてば上々といえる結果。次戦以降の活躍にもご期待ください。

 昨年はMSCチャレンジに参戦していましたが、コロナ禍の影響で予定されていた大会が中止になったこともあり、目標としていたFDJライセンスは取得できませんでした。しかし、MSCチャレンジのトップ16進出者に発行の可能性のあるFDJ2ライセンスを取得することができたため、今年から新設されたFDJ2にシリーズ参戦してステップアップを目指すことになりました。
 また、本来は2JZを搭載したニューマシンで挑む予定だったのですが、間に合わなかったため、昨年使っていたSR20×TD06タービン仕様のS15シルビアをFDJ2規則に合わせ、ワンメイクタイヤに合わせてセッティングを詰めてきました。
 エビス西はドリフトをはじめたてのころに1回行ったきりで、あとはシュミレーターで練習したくらいだったのですが、金曜日の練習でコースを掴み、土曜日の練習でゾーンに合わせたのですが、組み立てがすごくうまくいって、行ける感触は掴めました。
 予選1本目はミスなく確実に走ることを心がけ、予定通り84点を獲得。2本目さらに攻めて暫定1位となる90点を出せました。最後の最後に全田選手に抜かれてしまいましたが、2位通過となりました。
 そして決勝日。最初の対戦相手となる鈴木選手は、前日からエンジン不調をかかえてたので、先行はミスなく走り、後追いはなにがあっても対応できる距離で走りました。鈴木選手はやはり調子が悪そうで、ここは難なく勝ち上がることができました。
 トップ8は長瀬選手と。自分的には追走もうまいし安定している選手なので、ここが山かなと思ってました。1本目、こちらは先行なので、要所を抑えつつも思いきりいって、後追いの長瀬選手がミスしてくれたので、2本目は余裕持って最後に詰めるような組み立てで勝つことができました。
 トップ8が濃すぎてトップ4の記憶があやふやなのですが、ここも自分が先行のときに後追いの選手がミスってくれたので勝つことができました。 そして決勝です。パワーが倍くらいちがうので、こちらもブーストあげることにしました。1セット目は、おたがいに詰め切れなかったためワンモアタイムに突入しました。
 そしてその1本目、1セット目よりも距離は詰めたのですが、すこしラインが小さくなって微妙なかんじ…。入れ替えた2本目は思い切りいってミスはなかったので、もう1回ワンモアタイムかな、と思ったものの、わずかに届かなかったようで敗退となりました。
 悔しい負けでしたけど、開幕戦としては単走2位の追走2位と、いいスタートはできました。次戦まではインターバルが短いのでニューマシンはSUGOからの投入となりますが、いまのマシンでも単走優勝は狙えますし、金田選手にもリベンジしたいと思いますね。

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