フォーミュラドリフトジャパン第4戦レポート

FORMULA DRIFT JAPAN 2021 Rd.4 OKUIBUKI

拝啓
 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。2021年はフォーミュラドリフトジャパンにグッドライドワークスとして参戦することとなり、9月4日(土)・5日(日)に、滋賀県の奥伊吹モーターパークにて開催されたフォーミュラドリフトジャパン2021の第4戦に参戦いたしました。
 スポンサー各社のご支援とご協力のおかげで参戦することができ、誠にありがとうございました。つきましては第4戦のご報告をまとめましたのでご一読いただければ幸いです。

【イベント概要】
名称     FORMULA DRIFT JAPAN 2021 Rd.4 OKUIBUKI

開催日    9月4日(土)・5日(日)

開催場所   奥伊吹モーターパーク(滋賀県 )

実施競技   9月4日(土) フォーミュラドリフトジャパン2021第4戦 予選
      9月4日(日) フォーミュラドリフトジャパン2021第4戦 決勝

【チーム概要】
チーム名: GOODRIDE WORKS(グッドライドワークス)
チーム代表:田中 大介 ドライバー:林 和樹

FDJ名物の奥伊吹で2021年の 後半戦 (第4戦)がスタート!

 2021年の9月4日(土)・5日(日)の2日間、滋賀県の奥伊吹モーターパークにて、フォーミュラドリフトジャパン2021の第4戦が開催されました。
 競技区間は例年とおなじく、普段は駐車場として使われている場所に特設コースが作られました。スタートしてから上り坂となる加速区間を駆け上がり、橋の手前で振り出してひとつ目のアウトゾーンを通過。橋を抜けたあとクリッピングポイントを通過してすぐさま振り返し、審判席前を通過して旋回。みっつ目のアウトゾーンを通過したあとは再度橋を通ってフィニッシュとなるレイアウトです。
 みっつのアウトゾーンとふたつのインクリップを通過しつつ、レベルの高い走りが求められるコースとなっています。
 前日となる9月3日(金)に練習走行があり、初日の9月4日(土)には練習走行と単走での予選が、そして2日目となる9月5日(日)の追走トーナメントで優勝者が決定されます。
 グッドライドワークスとしては、徐々に調子を上げてきている林選手の活躍をサポートするため、チーム一丸となって準備を進めてきており、今回もその活躍に期待がかかります。

会場は滋賀県の伊吹モーターパーク、常設のサーキットとはちがい特設会場となるため、常にクラッシュするかもしれないというリスクと隣り合わせのチャレンジングなコースです。

予選の1本目は途中から降りはじめた雨によりウェット路面での走行。金曜日よりも滑ると判断した林選手は「想定より抑えました」とのことでしたが、まずまずの得点となる83点を獲得。
予選2本目。1本目で感触を掴んだ林選手は、振り出しから攻めた走りを披露。パイロンを飛ばしてコース外走行を取られたものの、それでも88点と得点を伸ばし、8位通過を決めました。

2本目に得点を伸ばし、88点で8位通過を果たす!

 4日(土)の予選日。午前中の練習走行はドライ路面だったものの、予選の途中から雨が降りはじめ、林選手の1本目のときには、ウェット路面での走行となりました。
 林選手としても金曜日にウェット路面を体験しているとはいえ、この日のウェット走行は初となるため、かなり抑えたという1本目。飛び込みは大きく逆に振ってから進人し、ひとつ目のアウトゾーンを落ち着いてクリア。その後のセクションでもポイントをきっちりと抑えた堅実な走りを決め、スタイル35点、アングル23点 ライン25点の合計83点を獲得しました。
 そして2本目。このとき雨は止んでいたものの、路面は漏れているという状況でしたが「飛び込みの勢いもあるしアングルもいいしカッコいい!」と、解説の今村さんがいう通り、林選手は1本目よりも攻めており、スタイル37点、アングル26点、ライン25点と、88点まで得点を伸ばしました。
 ほかの選手もおなじように得点を伸ばしてきたため、思ったほど上位ではありませんでしたが、8位で追走進出を決めました。
 マシン的にもトラブルなく走りきれたことで、翌日におこなわれるトップ32のトーナメントにも期待がかかります。

練習や予選ではマシントラブルなどもなく走り切れたため、基本メンテナンスを施し、ドライ路面に向けたセット変更をして決勝日に向けて備えました。

順調に勝ち上がるも、ベスト4でミスにより惜敗!

 9月5日(日)は晴れ。終日ドライ路面で競技がおこなわれました。
 トップ32は箕輪選手と対戦。1本目、先行の林選手は思い切った飛び込みから深い角度をキープした素晴らしい走り。いっぼうの箕輪選手はミスからして姿勢が乱れる場面が見られました。入れ替えた2本目は振り出しでは少し間隔を開けていた後追いの林選手でしたが、ふたつめのゾーン手前から詰め寄って勝利。
 そしてオープニンングセレモニーを挟んでおこなわれた斎藤選手とのトップ16も、相手が後追いでミスしたのに対して、林選手は先行でも後追いでもミスなくいい走りを決めたことで、難なくトップ8への進出を決めました。
 つづくトップ8では、強豪として知られている高橋和己選手と対戦。1セット目の1本目は素晴らしい走りを決める林選手。つづく2本目。後追いの林選手は近い距離でついていきましたが、復路で高橋選手がスピンし、わずかに接触。この判定は割れてワンモアタイムに突入することになりました。
 そしてワンモアタイムでは距離はどちらも変わらなかたものの、高橋選手の角度が少し浅く、さらに小さいラインを走ってしまったのか、審査員満場一致の判定で林選手がトップ4への勝ち上がりとなりました。

トップ32では箕輪選手と対戦。相手側にミスがあったこともあり、先行&後追いともにミスなく走りきった林選手が審査員満場一致で勝利しました
高橋選手と対戦したトップ8はワンモアタイムにもつれましたが、相手の角度が浅く、小さなラインを走ったいたこともあり、ここまでミスなく走った林選手が勝ち上がりました。
トップ4。林選手が先行の2本目。振り出しはキレイに決めた林選手でしたが、ふたつ目のアウトゾーンでテールをヒット。大きくドリフトが戻ったことで、惜しくも敗退となりました。

 そして準決勝となるトップ4は、日比野選手との対戦。その1本目、いい走りを決めてくる先行の日比野選手に対し、後追いの林選手も果敢についていきますが、最後のセクションで少し離されてしまします。
 2本目。先行の林選手は気合の入った振り出しを決めてきましたが、ふたつ目のアウトゾーンへの振り返し直後、コンクリートウォールにテールをヒットさせて大きくドリフトが戻ってしまいます。
 これが大きく影響して敗退となり、4位という結果になりました。前戦につづいて入賞することはできなかったものの、ランキングは7位に浮上。残り2戦でどこまで上がれるのか、調子を上げてきた林選手の活躍に期待大です。

表彰台には登れなかったものの、4位という結果により、シリーズランキングは7位に浮上。残り2戦でどこまで順位を上げられるのか、今後の活躍にご期待ください。

 前戦のSUGOでは、トラブルさえなければ…という状態だったので、原因となったパーツを交換したうえでチェック走行をしてから現地入りしました。金曜日の練習走行はあいにくの雨でしたが、ウェットセッティングを煮詰めるというほどではないものの、7本ほど走るなかでいろんなセットを試して、85点から90点くらいはとれるところまではマシンを仕上げられたと思います。
 予選日の土曜日。午前中はドライ路面でしたが、予選がはじまって3人目くらいで雨が降りはじめ、自分が走行するころにはウェット路面になっていました。この状況でコースを使ったウォーミングアップ走行はしていはないので不安はありましたが、気持ちの切り替えて1本目に臨みました。そしてスタートした時点で金曜日よりも滑るなと思ったのと、0点は回避したいので抑えめにいったのですが…少し抑えすぎて83点。2本目は路面状況もわかったので攻めていったんですが、すこしコースアウトしたことへの減点が響いて思ったほど得点は伸びませんでしたね。
 決勝日の路面はドライ。トップ32の箕輪選手との対戦と、トップ16での斎藤選手と対戦ともに、自分が先行のときに後追いの相手がミスってくれましたし、こちらはこちらでミスなく落ち着いて走れたので、難なく勝てたと思います。
 トップ8では強豪の高橋和己選手と。マシンのポテンシャルも高くて速い選手でしたが、自分としてはミスなく走れましたし、相手にミスもあったので、ワンモアタイムにはもつれたものの勝つことができました。
 トップ4は日比野選手と。後追いスタートだったのですが、思っていたよりも日比野選手が速くて入りきれず…。2本目はそれを取り戻そうとして先行でがんばろうと思ったのですが・・・ふたつ目のアウトゾーンで壁に当ててドリフトが戻ってしまいました。
 1本目に寄せられなかったことから、普通にやっても勝てない状況だったとはいえ、自分のミスなので悔しいですね。日比野選手も勝てない相手ではないと思うので…。それ以外の面に関してはできることはできたかなと思います。
 今回は最後の最後で予選の順位が響いて4位という結果になってしまったので、次戦は1本目から走りの精度上げていきたいですね。次戦の会場となる岡山国際サーキットは好きなコースでもあるりますし、まだランキングもさらにあげることができると思うので、優勝目指してがんばりたいと思います。

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