フォーミュラドリフトジャパン第5戦レポート

FORMULA DRIFT JAPAN 2021 Rd.5 OKAYAMA

拝啓
 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。2021年はフォーミュラドリフトジャパンにグッドライドワークスとして参戦することとなり、10月9日(土)・10日(日)に、岡山県の岡山国際サーキットにて開催されたフォーミュラドリフトジャパン2021の第5戦に参戦いたしました。
 スポンサー各社のご支援とご協力のおかげで参戦することができ、誠にありがとうございました。きましては第5戦のご報告をまとめましたのでご一読いただければ幸いです。

【イベント概要】
名称    FORMULA DRIFT JAPAN 2021 Rd.5 OKAYAMA

開催日   10月9日(土)・10日(日)

開催場所  岡山国際サーキット ( 岡山県 )

実施競技   10月9日 (土) フォーミュラドリフトジャパン2021第5戦 予選
       10月10日(日) フォーミュラドリフトジャパン2021第5戦 決勝

【チーム概要】
チーム名: GOODRIDE WORKS(グッドライドワークス)
チーム代表 : 中村 圭太 ドライバー:林 和樹 マシンメンテナンス:西宮 啓輔

白煙モクモクの大迫力ドリフトが特徴の岡国で第5戦開催!

 2021年10月9日(土)・10日(日)の2日間、岡山県の岡山国際サーキットにて、フォーミュラドリフトジャパン2021の第5戦が開催されました。
 競技区間はホームストレートをスタートし、2コーナーの手前でショートカットから裏ストレートに抜けて立ち上がるまでとなっており、3つのアウトゾーンにインクリップひとつ、タッチアンドゴーひとつという構成になっています。
 今回はFDJ2との併催となっており、前日となる10月8日 (金) に練習走行があり、初日の10月9日(土)には練習走行と単走での予選が、そして2日目となる10月10日(日)の追走トーナメントで優勝者が決定されます。
 また、政府より新型コロナウイルスの緊急事態宣言および岡山県など9県に発令されている、まん延防止等重点措置を10月1日より全面的に解除されることが発表されため、一般のお客さまをお迎えし、有観客として開催されることとなりました。
 グッドライドワークスとしては、徐々に調子を上げてきている林選手の活躍をサポートするため、チーム一丸となって準備を進めてきており、今回もその活躍に期待がかかります。

会場は岡山国際サーキットで、2コーナー手前のショートカットセクションを使い裏ストレートに抜けるレイアウトが特徴的なコースとなっています。
予選の1本目から煙モクモクでキレと深い角度を両立した素晴らしい走りを決めた林選手。予選突破間違いなしとなる88点を出すことに成功しました。

予選2本目。1歩目よりも攻めてきた林選手でしたが「すこしだけ奥振りになってリズムが崩れた」というとおり、ライン得点が伸び悩み、89点とわずかに得点を伸ばすだけに留まりました。

2本目に得点を伸ばし、89点で10位通過を果たす!

 9日(土)の予選日。今回はFDJ2との併催だったこともあり、練習走行時間はそれほど長くなかったものの、事前のテストが実を結び、林選手も「かなりいいところまで詰められました」とコメントしていたため、上位通過への期待が高まりました。そして注目の単走予選1本日。振り出しではアウト側のコース外にタイヤをわずかに落としたものの、キレと角度を両立させ、勢いの走りを披露!
 この走りは、スタイル33点、アングル27点、ライン28点と、合計88点を獲得。1本目としては上出来な得点を出しており、予選通過はまちがいなしとなりました。
 そして2本目。1本目よりも攻めた飛び込みを決め、アクセル全開率も高い走りでしたが、すこしラインの精度が足りなかったのか、スタイル34点、キングル29点と得点を伸ばしますが、ラインは26点と伸び悩み、合計89点と、わずかに得点を伸ばすだけに留まりました。
 最終的に、林選手は10番手で予選を突破し、93点を出した山下選手が予選トップ通過という結果になりました。
 そして、予選日はとくにトラブルなどもなかったため、グッドライドワークスはマシンメンテナンスをこなし、決勝日に備えました。

チーム体制をさらに強化して望んだ第5戦。練習や予選ではマシントラブルなどもなく走り切れたため、基本メンテナンスを施し、決勝日に向けて備えました。

トップ16先行での痛恨のミスにより敗退!

 10月10日(日)の決勝日も晴れ。終日ドライ路面で競技がおこなわれました。
 トップ32はマシントラブルをかかえながらも予選を突破してきた23番手通過の深田選手と対戦。
 1本目、先行の林選手は単走通りとまではいかず、コース外を走行する場面も見られましたが、鋭い振り出しからゾーンをきっちりと抑えた素晴らしい走りを披露!いっぽう後追いの深田選手は、やはりマシンが本調子ではないのか、スタート直後から大きく離され、その後のセクションでも角度&速度ともに林選手におよばず、さらに距離を離されてしまいます。
 これには解説の谷口さんも「かなり間隔があいて、それぞれの単走のようになってしまいましたね」とコメント。
 そして入れ替えた2本目。先行の深田選手はマシン不調を抱えながらもなんとかドリフトをキープして走り切ります。いっぽうの林選手は、振り出しからかなり近い距離をキープし、こちらはミスもなく素晴らしい後追いを決めてきます。
 結果、審査員満場一致の判定で、林選手が難なくトップ16への切符を勝ち取りました。

トップ32の2本目。後追いの林選手は振り出しから深川選手の懐に入り込み、終始近い距離をキープ。フィニッシュまできっちりと詰めた走りで難なく勝利を決めました。
トップ16の2本目。先行の選手でしたが、ショートカットの手前で泣され、そのスキに日比野選手に抜かれてしまいます。1本目の後追いがよかっただけに、残念な敗退となりました。

トップ32の対戦の1本目。速度を乗せつつ深い角度も維持し、素晴らしい走りを決める林選手。後追いの深田選手はマシン不調を抱えていたこともあり、大きく引き離されてしまいました。

 オープニングセレモニーを挟んでおこなわれたトップ16の対戦相手は、強豪の日比野選手と。林選手の後追いスタートとなった1本目は、素晴らしい走りを決める
 日比野選手に対し、林選手も振り出しからビッタビタの近い距離をキープして走りきります。この後追いの走りには観客からも拍手が送られました。
 そして迎えた2本目、先行の林選手は勢いのある飛び込みから1コーナーをクリアし、振り返しながらショートカットへ向かいますが、そこでわずかにコースアウト。滑る路面に流されてしまい、その隙を日比野選手が抜いていってしまいます。
 結局、この2本目が決め手となって林選手はトップ16で敗退。最終順位は10位、シリーズランキングはひとつ上げ、6位で第5戦を終えました。

トップ16で敗退したものの、最終順位は10位。ランキングは上位選手が振るわなかったこともあり、シリーズ6位と、ポジションアップしました。

 今回は事前テストで、ロアアームを50mm延長から35mm延長に変更してフロントの転がりかたを調整し、いままでよりもさらに乗りやすい方向にセットアップ。岡山国際サーキットは高速コースなので、車高や減衰力も変更して現地入りしました。
 8日(金)の練習走行から設定ブーストを変更し、パワーを上げた状態で走行しました。3本目あたりですでにいい走りが決まっていて、だいぶよくなったなというのが掴めて、事前テストで合わせたセットアップもドンピシャというかんじでした。
 で、土曜日。午前中の練習走行は併催ということで時間もなく、それほど走れなかったのですが、アクセルがよく踏めるようになって、タイヤもかなり減るようになり、85点から90点は出せる感触は掴めていました。
 そして予選本番の1本目は88点。練習通りとまではいかず、8掛けで行く予定が7掛けになったイメージでしたが、予選通過はまちがいなしの得点なので、まぁよしとしとこうってとこですね。
 2本目はそこを改善するようにやったんですが、あまり得点を伸ばせず、89点で10位通過となりました。
 10日(日)のトーナメント。トップ32は深田選手と対戦したのですが、マシンがトラブってたみたいで、先行のときに引き離すことができ、入れ替えた2本目も振り出しから接近することができて、難なく勝つことができました。
 トップ16は日比野選手と。1本目は後追いスタートでしたが、こちらも速さには自身がありましたし、実際に振り出しからいい距離につくことができ、うまくいったと思います。
 で、問題の2本目です。先行時に、普通に行こうと思ってスタートして、1コーナーでハミ出るのを気をつけたんですが、そこで小さくなって、そのぶん奥で角度を足さないと思ったらほんのわずか行きすぎて、追い越されて負けてしまいました。
 岡国戦を振り返ると、マシンは仕上がってきたし、ドライバーも走らせかたを理解できて、後追いもすごくいい走りができていたのに、先行のときに抑えるところを抑えられなくて負けたので、ほんとに悔しいです。チームやサポートしてるみなさまにはに申し訳ないなという思いしかないですね。
 今回は11位という結果でしが、ランキングはひとつ上がったので、次戦の富士では、最後くらいはそれをちゃんと生かした走りをして、結果もついてこさせて来年に向けたいい走りがしたいし、優勝を狙っていきたいと思います。

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