FORMULA DRIFT JAPAN Rd.I

2022 ROUND 1 SUZUKA TWIN

拝啓
 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。グッドライドジャパン株式会社は、グッドライドモータースポーツを発足し、フォーミュラドリフトジャパンに参戦することになりました。
 昨シーズンからはチーム体制を一新し、昨年のFDJ2チャンピオンの山中真生選手とアメリカのフォーミュラドリフトで活躍する益山航選手をワークスドライバーに抜擢して2022年シリーズを戦い、堀野仁選手と雨谷雄一選手をセミワークスドライバーとしてサポートしています。
 今シーズンもスポンサー各社のご支援とご協力のおかげで参戦することができ、誠にありがとうございます。つきましては4月23日(土)・24日(日)に、三重県の鈴鹿ツインサーキットにて開催された開幕戦の報告をまとめましたので、ご一読いただければ幸いです。

【イベント概要】
名称 2022 FORMULA DRIFT JAPAN Rd.I SUZUKA
開催日 4月23日 (土)・24日(日)
開催場所 鈴鹿ツインサーキット (三重県)
実施競技 4月23日(土) 第1戦 予選
     4月24日(日) 第1戦 決勝

【チーム概要】
チーム名 GOODRIDE MOTORSPORTS(グッドライドモータースポーツ)
代表 蕭 偉城
副代表 上甲 盛一、中村 圭太
統括ディレクター 山中 健司
チームディレクター 高砂 岳美
チームマネージャー 須原 綾乃
レースディレクター ラーマン・ラセル
ワークスドライバー 山中 真生、益山 航
セミワークスドライバー 堀野 仁、雨谷 雄一

【ワークスチームリザルト】

 

【セミワークスチームリザルト】

 

鈴鹿ツインサーキットで2022年シリーズが開幕!

 2022年4月23日(土)・24日(日)の2日三重県の鈴鹿ツインサーキットにて、フォーミュラドリフトジャパンの第1戦(開幕戦)が開催されました。
 競技区間はホームストレートをスタートし、1コーナーに向けて振り出してふたつのアウトゾーンを通過。そのあと振り返して2コーナーに設けられた3つ目のアウトゾーンをクリアし、3コーナーまで薄く立ち上がりながらタッチアンドゴーを通過。4コーナーに向けてすぐさま振り返して最後となる4つ目のアウトゾーンを通過してフィニッシュとなるレイアウトです。
 グッドライドモータースポーツとしては、FDJ2でチャンピオンを獲得してステップアップしてきた山中選手と、アメリカのフォーミュラドリフトでも活躍している益山選手のふたりをドライバーとして抜擢。
 マシンはS15シルビアと733フェアレディZという2台体制ですが、コロナの影響によって発注していたパーツがなかなか届かず、テスト走行は1度程度というなかで開幕戦を迎えました
 しかし、セットアップ能力の高いドライバーやスタッフの迅速な作業や努力によって、22日(金)に行われた練習走行は大きなトラブルなく消化することができ、気合十分で予選本番に挑みます。

会場は三重県にある鈴鹿ツインサーキット。競技区間は4コーナーの立ち上がりまでとなっており、アウトゾーンが4つ、タッチアンドゴーがひとつという構成になっている。
1本目に通過確実な得点を残していた益山選手は、2本目はさらに攻めた走りで大きく得点を伸ばし、88点で5位通過を決めました。
1本目は得点を伸ばせなかった山中選手でしたが、2本目はミスはあったものの、攻めの姿勢が滲み出る走りでわずかに得点を伸ばし、27位で予選を突破しました。

両者ともすばらしい走りで予選を突破!

 天候にも恵まれた予選日。まずは山中選手の1本目。山中選手は気持ちが空回りしてしまったのか、振り出しがやや甘めとなり「1コーナーで振り切れなかったようですね」と解説の谷口さんにも指摘されてしいます。ライン22点、アングル23点、スタイル30点の合計75点と、やはり得点は伸びず・・・。
 続く益山選手の1本目。こちらも振り出しはやや浅くラインも少し乱れましたが、後半はミスなく走って、ライン25点、アングル23点、スタイル32点で合計80点とまずまずの得点です。このままで予選通過が危うい山中選手の2本目。思いっきった振り出しを決めてきましたが、ややゾーン2が甘くなってしまったか、ライン21点、アングル25点、スタイル31点の合計77点と、わずかに点を伸ばすにとどまりました。
 そして益山選手の2本目。振り出しから豪快な角度をつけ、アクセルオンも早く、白煙モクモク状態で走りきり、ライン27点、アングル27点、スタイル34点と大きく得点を伸ばし、88点で暫定3位のポジション獲得しました。
 最終的に益山選手は6位通過で山中選手は27位通過、セミワークスの堀野選手は38位で敗退、雨谷選手は32位で通過という結果になりました。

アーティストとしてだけでなく、さまざまな分野でマルチに活躍している手越祐也さんにゲストとして来場していただきました。

チームメイト対決はわずかな差で益山選手が勝利!

 予選を突破した32名のドライバーによって争われる24日(日)の決勝日。天候はあいにくの雨となり、ウェット路面のなか競技がおこなわれました。
 我らがグッドライドモータースポーツのトップ32は、まさかのチーム対戦となりました。
 1本目は益山選手が先行で山中選手が後追いです。両者とも気合の入った振り出しを決めたものの、勢い余ってゾーン2でコースアウト!その後、ふたりともコースに復帰しましたが、山中選手は少しリズムが乱れていたように見えます。
 そして山中選手先行の2本目。路面にも対応したのか、2本目は両者素晴らしい走り。これには解説の谷口さんも「ちゃんと追走になっていたし、大きな差はなさそう」とコメントし、審査員も満場一致でワンモアタイムの判定を下します。
 その1本目。両者とも難しい路面を見事攻略してコース内できっちり振り出してきましたが、後追いの山中選手は少し離されてしまいます。入れ替えた2本目も先行の山中選手にややハミ出しがあったいっぽうで、後追いの益山選手は後半にかけて距離を詰め、満場一致の判定で益山選手が勝ち上がりました。
 また、セミワークスの雨谷選手はKANTA選手に破れ、ここで敗退する結果となりました。

益山選手はトップ16で長瀬選手と対戦。マシンが仕上がっておらず安定感に欠けていた長瀬選手に対して落ち着いた組み立てをした益山選手が勝ち上がりました。
ワンモアタイムにもつれ込んだチームメイト同士の対決でしたが、ミスの度合いが少なかった益山選手がわずかの差で勝利し、トップ16へと駒を進めました。
トップ32のチームメイト同士の対決1セット目。1本目は気合が空回りしたのか振り出して両者にミスがあり、2本目も決め手に欠いてワンモアタイムの判定となりました。

益山選手はベスト8で惜しくも敗退!

 そしてトップ16では長瀬選手との対戦。1本目は先行の益山選手が長瀬選手を大きく引き離したうえ、後追いの長瀬選手はハーフスピン状態に陥るミス。入れ替えた2本目は、安定しない長瀬選手に対して、落ち着いてドリフトを維持した益山選手が満場一致で勝利しました。
 続く齊藤選手とのトップ8では、両者ともにミスがあってワンモアタイムに突入。その1本目。振り出し直後に後追いの齊藤選手に姿勢が乱れるミスが出ますが、先行の益山選手はきっちりと走り切りました。
 期待がかかりましたが、後追いの益山選手はゾーン1を通れず、ゾーン2でもリヤをコース外に落としてしまい、そのミスが響いたのか、齊藤選手に2票、ワンモアタイムに1票の判定となり、益山選手は惜しくも敗れました。
 新体制で挑んだ開幕戦は、最終的に益山選手は5位、山中選手が28位でフィニッ シュ!乗り慣れないマシンながら益山選手が表彰台まであと一歩というところまで勝ち進みました。
 次戦は6月18日(土)・19日(日)、エビスサーキットにて開催されます。チーム一同さらなる上位を目指しますので、応援よろしくお願いいたします。

トップ8では斎藤選手と対戦した益山選手でしたが、ワンモアタイムまでもつれ込んだものの、惜しくも敗退。最終的に5位というポジションで初戦を終えました。

 昨シーズンから使っているマシンは変わらないものの、エンジンもミッションもフルオーバーホールして、タービンもGTX3584から最新のG40コンパクトに変更。馬力は900psくらい出ていますし、タイヤもリヤは19インチの285サイズになったので、事前テストではイチからセットアップし直してきました。
 それと、去年はプライベータートといてグッドライドにマシンをレンタルしてFDJ2に参戦していたのですが、今シーズンはワークスドライバーとして参戦するので、そこが大きな違いだったと思います。
 去年もFDJ2で走っているコースですし、練習走行では少ない本数ながらセットアップも進み、正直いうとマスーさん(益山選手)よりも上の得点を出す自信があったんですが…予選の本番ではワークスドライバーの重圧というか、これまでとは違うピットの雰囲気みたいなものに飲み込まれてしまって…。
 1本目はふらついてしまいましたし、2本目も「絶対に80点以上は出さないと!」と思っていたんですが、気持ちとカラダとクルマのバランスがうまくかみ合わなくて、いい走りができなかったです。
 なんとか決勝日に進むことはできたんですが、トップ32はまさかのワークス対決。1本目はマスーさんが振り出しでミスってくれたのに、ここで自分もつられてミスったのが決め手でした。これで勝負がもつれてしまって、ワンモアタイムはそんなに差がなかったんですけど、ちょっとの差ではあると思いますが、ここで負けてしまいました。
 ラダー的にも上位を狙えそうだったんですが、ウェットでのセットがまったく出てなくて、練習では進人ですべてスピンしてたんで、あんだけ走れてれば上出来かな、という思いもあります。
 今回の結果にはぜんぜん満足していないんですけど、デビュー戦での最低目標だった予選通過ってのはクリアできましたし、練習の走りができれば去年まで培ってきたものが通用するな、という手応えを掴めたのは収穫だったと思います。
 マシントラブルもなかったですし、6月の第2戦までにはマシンもアップデートされる予定なので、次戦ではメンタルの問題ときちんと向き合って、そこの組み立てを改善してさらに上を狙っていきたいな、というところですね。



FDJは3年ぶりですかね。当時はプライベーターでしたし、ワークスチームにドライバーとして乗るというのは、はじめてなんです。今シーズンはアメリカのフォーミュラドリフトも同時参戦してるんですが、今回は向こうから帰ってくるタイミングが合わなくて…練習日にはじめてこのクルマに乗りました。
 左ハンドルがどうこういうよりも、Zというクルマの特性がシルビアとは違いすぎて、セットアップの方向がまったく見えなくて…苦労しそうな予感はありましたね。
 練習日はクルマに慣れることを優先して、自分の知ってる走らせかたができるセットアップを見つけて、最後の2本くらいでやっとまとまってきたかんじです。メカニカル的なトラブルはまったくなかったので、そこは助かりましたね。
 予選日はドライ。前日のセットアップのままでイニシエーションしたあと、最初のコーナーにアプローチするところをメインで手直ししつつ、スポッターからも80点のなかばくらいは出るというところまで持ってこれました。
 予選はいつも通り、1本目は確実に点を出して2本目で攻めるという組み立てがうまくいって、現状でできる限界のところまで持っていくつもりで走って、それができたので、あの状況 でいえば上出来かなというところです。
 追走日は雨だったんですが、ウェット路面ははじめてだったので、練習走行でこのクルマのダメなところをどれだけ見つけられるかが勝負でした。
 気合が空回りしたのはトップ32でしたね。山中くんはプライベートでも遊んだりする後輩ですし、ワークス対決ということもあって、1本目の先行でミスってワンモアになっちゃって…。まぁワンモアタイムでは「確実に勝負決めないと」ということもあってきっちり取らせてもらったんですけどね。
 そっからは冷静に組み立てることができて、トップ16は相手のクルマが仕上がってなかったので、落ち着いて相手のミスに対応できる走りできっちり勝ちました。
 トップ8での敗因はやっぱり、クルマの準備不足ですね。なんとかワンモアタイムにもつれ込ませることはできましたけど、勝機が見出せなかったですし、相手のクルマのほうが完成度は高かったと思います。
 正直、自分のベストは出せたと思いますし、現状のパッケージのなかでは上出来というところじゃないで しょうか? 逆にいえば、この状態 でトップ8まで行けたっていうところ を考えると、表彰台はぜんぜん遠くないと思うので次が楽しみですね。


 今シーズンは東京オートサロンにも展示していたVR38DETTを搭載したS14シルビアで参戦する予定だったんですが、コロナ禍の影響で海外製パーツの到着が遅れに遅れて間に合わず…。 急遽、昨年も使っていたS15シルビアを使うことになったんです。
 このシルビアは、ぼくが使ってるだけでも4年、その前からも競技車として使われてたマシンなので、あちこちがヤレている状態。言い訳っぽく なってしまいますが、3.2ℓに排気量アップした2JZ-GTEに乗せ替えられているとはいえ、最高出力も580ps程度と、いまのフォーミュラドリフトジャパンを戦うにはかなりパワー的に厳しいマシンなんです。
 22(金)の練習日からトラブルなどはとくになく、80点台の中盤の得点は出せる仕上がりにはなっていたものの、予選本番では路面状況を見誤ってしまい、タッチアンドゴーのあとの最終ゾーンでタイヤをふたつコース外に脱輪させてしまって1本目は0点…。
 2本目は「なんとかして得点を残さなきゃ!」と、置きに行くような走りをしたのですが、ぼくの予想以上にコース全体にラバーがて路面のグリップが上がっていたこともあり、かなり小さい走りになってしまいました。
 結果は74点と得点を残すことはできたものの38位で敗退。練習では通る走りができていただけに悔しい結果となってしまいました。
 部品が遅れているところもあるのでなんとも言えませんが、次戦にはVR号を完成させてリベンジしたいと思います。


 昨シーズンからスペック的な変更はないんですが、追走でおいてかれることがあったんで、単走よりも追走をメインにセットを変更してきて、練習走行でもリヤを食わせる方向で詰めていきました。
 そして予選本番の1本目。そこまで攻めたつもりもなかったんですが、タッチアンドゴーまでがあまりにもうまくいきすぎて…少しやりすぎました。最後の4つ目のゾーンのところでダートに落としてしまい…0点。
 2本目は路面の変化に対応できず、イニシエーションで滑りすぎてしまって、そこでリズムが狂って全体的に小さな走りになってしまいました。
 抑えるとこは抑えれたのですが、ボーダーラインギリギリの得点にで、なんとか追走進出できたというかんじですね。
 今回は1本目と2本目の間が、2時間以上空いていたんですが、路面のコンディションがかなり変わっていて、思っていた以上の変化でした。
 トップ32はKANTA選手と。初対戦だったんですが、ここはもう相手が遅すぎて、それに対応できませんでした。
 ふたつ目のアウトゾーンで詰まって戻りかけて、そこで2車身くらい離されれてしまって…。2本目も合わせられて完敗です。遅いのはわかってはいたけど、予想以上でした。
 まぁ今回はちょっと最低の結果というか、追走に残ったのはマシですけど、次戦はもう少し幅を持たせたセットに変更して、どんなクルマにも合わせられるようにしたいと思います。エビスは得意なコースなので、気持ち入れ替えてがんばります!

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