2022 FORMULA DRIFT JAPAN Rd.5 OKAYAMA

2022 ROUND 5 OKAYAMA

ショートカットがデンジャラスな岡山国際が第5戦の舞台!

 2022年10月7日(金)~9日(日)の3日間、岡山県の岡山国際サーキットにて、フォーミュラドリフトジャパンの第5戦が開催されました。
 競技区間は、例年と同じくホームストレートをスタートし、2コーナーの手前でショートカットから裏ストレートに抜けて立ち上がるまで。3つのアウトゾーンとタッチアンドゴー、インクリップという構成になっています。
 グッドライドモータースポーツとしては、FDJ2でチャンピオンを獲得してステップアップしてきた山中選手がランキング9位、アメリカのフォーミュラドリフトでも活躍しており、前戦の奥伊吹で優勝した益山選手がランキング4位と好ポジションにつけています。そして、セミワークスとして堀野仁選手と雨谷雄一選手が参加しており、それぞれの活躍が期待されます。
 第5戦のMCはおなじみの冴場都夢さん、解説かつスタイルジャッジとして今村陽一さん、ラインジャッジにラビー西田さん、アングルジャッジにブライアンエドワードさんという構成です。
 下位から走行する予選では、セミワークスの堀野選手と雨谷選手が1本目に挑みましたが、ともにミスしてしまい、70点台前半の得点と振るわず・・・。そしてワークス勢。山中選手はゾーン1で少しハミ出したように見えましたが、まずまずの走りを決めて80点を獲得。続く益山選手は非常に綺麗なラインをトレースし、84点と上々な滑り出しを見せました。

会場は岡山県にある岡山国際サーキット。2コーナー手前にあるショートカットセクションを使い、裏ストレートに抜けるレイアウトで、ウォールギリギリを通すスリリングなコースです。
山中選手の予選2本目。1本目の走りからきっちりと修正し、ポイントを抑えた見事な走りを決め、ライン26点、アングル28点、スタイル34点の88点を出し、10位で予選突破を決めました。
益山選手の2本目は、ショートカットセクションでコンクリートウォールのギリギリを通過する走りで、ライン24点、アングル28点、ライツ34点の86点を獲得。14位で予選突破しました。

シリーズ上位の山中&益山は、ともに予選を突破!

 そして注目の2本目。ここで決めなければあとのない堀野選手でしたが、気合いの入った振り出しを決めたものの、1コーナーで大きくハミ出してしまい得点を残せず。雨谷選手は1本目のミスをきっちりと修正し、少ない走りを決めてきましたが、得点は思ったよりも伸びず・・・。
 続く山中選手の2本目は、1本目のミスをきっちり修正したうえで、さらに完成度を高めた走りを披露!ラインとスタイル点を大きく伸ばし、88点まで得点を伸ばして予選突破を確実なものとします。
 そしてグッドライドモータースポーツ最後の走者・益山選手も振り出しから勢いのある飛び込みを見せたうえ、コンクリートウォールへの寄せっぷりもハンパじゃないギリギリ加減にコントロール!86点まで得点を伸ばすことに成功しました。
 最終的に、ワークス勢の山中選手が10位、益山選手が14位で予選通過。セミワークスの雨谷選手が43位、堀野選手が44位で残念ながら敗退という結果になりました。

今シーズンはトラブルなどでなかなか思うように予選を突破できていないふたり。次戦は最終戦となるので、締めくくりに相応しいキレのある走りに期待したいと思います。

山中はトップ8でチャンプ山下に惜敗!

 決勝日のトップ32。まずは、山中選手が山元選手と対戦し、相手のミスもあって審査員満場一致の判定であっさりと勝利を決めると、真野選手と対戦した益山選手も先行では相手を引き離し、後追いではびっちりと接近する走りを決め、こちらも危なげなくトップ16への進出を決めました。
 そしてオープニングセレモニーを挟んでおこなわれたトップ16では、降り出した雨によってウェットへと路面コンディションが変化します。
 まず小橋選手と対戦した山中選手でしたが、後追いの1本目はドリフトが戻ったりスピンするなどのミスで万事休すの状態に。しかし、2本目は路面に合わせて要所を抑えた山中選手に対し、後追いの小橋選手は接近しすぎたのか、ショートカットセクションで大きくドリフトが戻ってしま い、山中選手が大逆転勝利を納めました。
 いっぽう松山選手と対戦した益山選手は、後追いの1コーナーで姿勢を乱してしまいますが、先行の松山選手がテールをウォールにヒットさせてしまい勝負あり!こちらもトップ8へとコマを進めました。
 そしてトップ8で山下選手と対戦した山中選手でしたが、後追いの1本目に痛恨のスピン!ここで敗退となってしまいました。
 続いて、益山選手は齋藤太吾選手と対戦。1セット目は両者決め手に欠いてワンモアタイムに絡れましたが、齋藤選手の先行でのもたつきや、後追いでのラインの小ささが決め手となり、益山選手が勝利しました。

1本目に大きなミスをしてあとのなくなった山中選手。雨脚が強くなった難しいコンディションのなか果敢に攻めましたが、1本目の差は覆すことができず、トップ8で敗退となりました。
決勝戦。1本目から超近距離の後追いを決めた益山選手は、入替えた先行の2本目もミスなく走り切り、ケングシ選手にミスがあったこともあって勝負あり!見事2連勝を果たしました。
益山選手も山下選手も素晴らしい走りでワンモアタイムにもつれ込んだトップ4の対戦でしたが、僅差ではあったものの益山選手の先行時の走りが評価され、決勝戦進出を決めました。

路面状況を的確に読み切った益山が2連勝を果たす!

 トップ4は山中選手を倒して勝ち上がってきた山下選手と対戦した益山選手。ここでは両者素晴らしい走りの応酬でワンモアタイムに突入するも、その戦いでは先行時の走りが評価された益山選手が勝ち上がります。
 そして決勝。1本目に後追いの益山選手は、ケングシ選手に対してビッタビタの近距離でドリフトを決めてきます。
 いっぽう先行のケングシ選手はショートカットセクションでテールをウォールにヒットさせて姿勢を乱してしまいます。入れ替えた2本目も益山選手に大きなミスはなく、後追いのケングシ選手が振り出し直後に姿勢が乱れたこともあって勝負あり!奥伊吹戦に続き益山選手が2連勝を決めました。
 なお、第5戦の結果により、益山選手は首位の松山選手と1ポイント差のランキング2位に浮上。山中選手もランキング10位と好ポジションのまま最終戦を迎えます。
 最終戦の富士では、シリーズチャンピオンを十分狙える益山選手の活躍にご期待ください!

奥伊吹戦に続いて2連勝した益山選手。シリーズポイントも大きく伸ばし、首位の松山選手と1ポイントのランキング2位となりました。

 今回もいつもとおなじくシミュレーターで走り込んでから現地入り。練習日は雨が降っている状況でしたが、ドライもウェットも両方走れて、どちらのセットも出せましたし、マシンにもトラブルはなく、順調に周回を重ねることができました。
 ただ、予選日はけっこうバタバタしちゃいましたね・・・。予選日の練習走行は問題なく走れていたんですが、いざ本番の1本目となったときに、加速があきらかにおかしい。
 結局クイックチェンジのトラブルだったんですが、2本目までのあいだにピットで調べてもらったんですが、このインターバルでは原因に辿り着けず、2本目はなんとか走りをまとめて予選突破した、という状況でした。
 追走日は、クイックチェンジをトルセンLSDの入ったデフにまるごと交換したんですが、その作業のため、追走日の練習走行をキャンセル。ぶっつけ本番でトップ32を戦うことになりました。
 状況としては、ウォーミングアップエリアでの走行だけで感触を掴まなければいけなかったということもあって、めちゃめちゃハードだったんすが、路面状況も味方したんじゃないかなと考えています。トルセンには、はじめて乗ったんですが、ウェットだとこちらのほうが乗りやすいと感じたくらいだったので・・・雨だったのもよ かったですね。
 追走では、トップ16の小橋選手にはなんとか勝てたものの、続くトップ8で山下選手に敗退。前回とおなじく後追いでミスしてしまったのが悔やまれます。
 ただ、今回も決勝戦で対戦するような強豪選手と対戦できて、今後に繋がる経験値は得られたんじゃないかなと思いますし、チーム的にも益山選手とチャンピオン争いしている小橋選手に勝てたので、そこは援護というか、貢献できたと思っています。
 フォーミュラドリフトジャパンにステップアップして1年。長かったようであっという間だったはじめてのシーズンも次戦の富士で最後です。
 去年のFDJ2はマシントラブルがあって“最終戦”というものを無事に終えられたことがないですし、富士も走ったことないコースではありますが、最終戦をちゃんと味わうためにも、しっかりとマシンをメンテして、来年に繋がるような走りで終わりたいと思います。
 いまランキング10位ということで、表彰台&ひと桁ランキングという目標も狙える位置にいるので表彰台に乗れれば自動的に達成できることになると思うので、そこを目指してがんばりたいと思います!



 今回は最初からGRヤリスで戦うことがわかっていたので、備北でテストして、かなり自分好みのセットにすることができました。ただ、金曜日の練習走行ではトラブルなく走れていたんですが、予選日の本番1本目に吹けない症状が出はじめて、ピットに戻ってロガーをチェックしても原因は見つけられず・・・。
 しかたなく、2本目を走ることになったんですが、スタートして加速したらやっぱり吹けなくして・・・。ただ、無理やり振り出していったら、横向 けたらなぜか調子はよくなって、なんとか得点を伸ばすことができた感じです。
 結果的には、そのあとに原因もわかって、追走日の練習時間もかなり使ってしまいましたが、それでも最後の1本はまともに走れて感触をつかむことができたので、ここでトラブルが出きっててくれたのは、よかったな、というところですね
 追走では「ここで倒さなきゃシリーズ争いに「加われない」とはわかっていたものの、強豪選手ばかりのタフなラダーだったので、もう勝負どころしかなかったです。
 最後まで勝てたからシリーズランキングもグッとあげることができで、結果的にはOKだったんですけど、ほんとにハードな戦いばかりでしたし、太吾選手との戦いなんかはマシンの特性だと思うんですけど、加速でどうしても離されてしまうので・・・。ただ、GRヤリスも横に向けてからはみんなよりも速いので、そこでなんとか食いついていったという状況でした。
 それと、トップ32はドライでしたけど、あとはハーフウェットだったりフルウェットだったりと、路面状況がかなり変化していたんですよ。
 で、トップ16から、こっちが後追いスタートで、このコンディションなら状況を見ることができる後追いスタートが有利になるので、スポッターとそのあたりをきっちり相談できたのが大きかったと思います。
 前回はコース的にもラダー的にも決勝まではわりといけそうな感じでしたけど、今回は対戦相手も路面状況も大変ななかでの優勝なので、ようやくちゃんと勝てたな、という気がしていいます。
 最終戦はここでイチバン成績がよかった選手がチャンピオンというほどの僅差ですし、アメリカのフォーミュラドリフトも終わって専念できるので、マシンのアップデートもしてみようと思いますし、富士は得意なコースなので、気合い入れてシリーズを狙っていきたいと思います。


 本当に・・・本当に、厳しいシーズンと言いますか、これまでの流れを変えられず、非常に悔しい結果となってしまいました。
 今回は事前にコーナーウエイトに乗せで重量配分をチェックしたり、足まわりの セットを見直し、不安要素のある部分もチェックしてきたことで、ニューマシンの投入後から悩まされていたマシントラブルはようやくなくなりました。
 しかし、事前テストはしてきていたものの、車速の乗る国際サーキットで実際に走ってみるとセットに違和感があったので、練習日からバネを変えたり車高を変えたりと、いろいろ試したみたのですが、まだまだ思うようにクルマを動かせるところまでは仕上がっていないな、というのが敗因のひとつですね。
 それでも予選の1本目は気合を入れ直して挑んだんですが、振り出しで思いのほか滑ってしまい失敗。2本目は滑るからと浅め振り出していったら、今度は止まらずにハミ出てしまい、得点を残せませんでした。
 今シーズンはセミワークスということで、ピットの空気感がこれまでと全然違いますし、ワークスチームのふたりが好調なぶん、知らず知らずのうちにプレッシャーがかかっているのかなとも思うので、メンタル面でも強くならないといけないなと感じました。
 ニューマシンはまだまだモノにできてるわけではありませんが、次はもう最終戦ですし、去年までのマシンよりはパワーがあるぶん確実にラクになってる部分はあると思うので、これまでの鬱憤を晴らせるような走りを決めたいと思います。


 岡山国際サーキットは、大きなコーナーが多いコースなので、フルカウンターで角度旋回するようなセットではなく、大きく曲がっていけるように足まわりのセットアップを変更してきました。
 ただ、それが予選の1本目には裏目に出てしまった状況で、壁際でちょっと伸ばそうとしたら思いのほか走ってしまって・・・、いつもならアクセルを踏みちぎらず、ちょっと抜いてインクリップにつくところで姿勢が乱れてしまっ たんです。
 2本目はそれをきっちり修正して、後半のセクションは自分でもいい走りになったという自信があったんですが、想像以上に点が伸びなかったという状態でした。
 おそらく、その審査員の見てるポイントと、自分の思っていたポイントが違っていたんでしょうね。
 今回はイニシエーションから振り出しの部分がかなり重要視されていたように思いますし、ここでのアクセルオンのタイミングが見抜けなかったというのが大きな敗因かなと思います。
 次戦の富士は、最終戦ということもありますし、また下位スタートしなければいけないという厳しい状況ではありますが、今回の反省点を生かし、すくなくとも1本目を終えた時点で、どういった走りが評価されて点数が出ているのか、というのを研究しないとな、と考えています。
 富士は得意なコースではあるので、最後くらいはバチっとした走りを決めて結果を残し、セミワークスの名に恥じない、来年につながるような結果を残したいと思っています。

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