2024 FORMULA DRIFT JAPAN Rd.1 FUJI

2024 ROUND 1 FUJI

拝啓
 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 グッドライドジャパン株式会社は、昨年に引き続きグッドライドモータースポーツとして、フォーミュラドリフトジャパンに参戦することになりました。
 チーム体制としては、山中真生選手、益山航選手、日比野哲也選手に、スーパーGTでも活躍する大嶋和也選手をワークスドライバーとして迎え、セミワークスドライバーとして、エス選手と麻植隆太郎選手をサポートしています。
 今シーズンもスポンサー各社のご支援とご協力のおかげでシリーズを戦うことができ、誠にありがとうございます。つきましては4月6日(土)-7日(日)に、静岡県の富士スピードウェイにて開催された第1戦(開幕戦)の報告をまとめましたので、ご一読いただければ幸いです。

【イベント概要】
名称 2024 FORMULA DRIFT JAPAN Rd.1 FUJI
開催日 4月6日(土)-7日(日)
開催場所 富士スピードウェイ(静岡県)

【チーム概要】
チーム名 GOODRIDE MOTORSPORTS (グッドライドモータースポーツ)
代表 蕭偉城
チームディレクター 高砂 岳美
ワークスドライバー 山中真生 / 益山航 / 日比野哲也 / 大嶋和也
副代表 中村 圭太
レースディレクター 濱川 拓也
相談役 上甲盛一
チーフエンジニア 田中 アレキサンダー
セミワークスドライバー エス / 麻植隆太郎
チーフメカニック 村瀬 ブルーノ

【ワークスチームリザルト】

【 セミワークスチームリザルト 】

 


2024年シリーズは富士スピードウェイで開幕!

 2024年4月6日(土)-7日(日)の2日間、静岡県の富士スピードウェイにて、フォーミュラドリフトジャパンの第1戦(開幕戦)が開催されました。
 競技区間は例年とおなじく、100Rからアドバンコーナーの立ち上がりまで。振り出したあとにひとつ目のアウトゾーンを通過し、すぐさま振り返してふたつ目のアウトゾーンをクリア。アドバンコーナーのイン側に設けられたインクリップをかすめ、みっつ目のアウトゾーンを通過しなければなりません。
 グッドライドモータースポーツからは、昨年に引き続き、山中選手、益山選手、日比野選手、そして新たに現役のGT&SFドライバーの大嶋選手が加わり、セミワークスドライバーとしてタイ王国のエス選手と若手の麻植選手が参戦。まずはこの開幕戦で結果を残し、シリーズ争いに向けて勢いをつけたいところです。
 開幕戦のMCは阿久津栄一さん、解説には谷口信輝さん、世界配信版はラビー西田さんが担当。ジャッジは今村陽一さんの他、新たに山中健司さんと昨年まで選手として参戦していた深田真弘さんが担当となりました。
 6日(土)の予選日。天気は曇りで、路面はドライコンディションです。
 1本目の走行はGRカローラで初参戦の大嶋選手から。しかしまだまだマシンに慣れていなかったか、思うようなラインが取れず、フィニッシュゾーン手前でドリフトが戻ってしまい0点に。続くエス選手も3 ゾーン手前でドリフトが戻り、さらに麻植選手も3ゾーン手前でハーフスピンし共に 0点となりました。

会場は静岡県にある富士スピードウェイ。日本を代表する国際サーキットなだけあり、ハイスピードな高速ドリフトが魅力のコースとなっています。
1本目から通過確実な得点を出していた日比野選手。2本目も攻めましたが、1本目の得点を超えることはできず、1本目の得点で8位通過となりました。
マシンの完成が遅れたため、ぶっつけ本番に近い状態での参戦となった大嶋選手。練習走行では決まれば通過できそうというところまで煮詰めましたが、本番で決めされませんでした。

ワークスドライバー3名とセミワークスのエスが予選突破!

 いっぽう、益山選手は豪快さと安定感のある走りで88点を獲得。 山中選手もラインとアングルポイントで評価を稼ぎ85点。日比野選手も持ち前の角度ある鋭い振り返しを披露して89点を獲得し、1本目から予選通過を確実なものとしました。
 そして2本目。大嶋選手は振り返し後にフロントが戻ってコースコースアウトしてしまい、残念ながら予選敗退に。続くエス選手は迫力のある進入ときっちりとしたライン取りで91点をマークして通過確定。
 そして後のない麻植選手は1ゾーンで大きくコースアウトしてしまい予選不通過となりました。
 また、1ゾーンで脱輪したものの豪快な進入を見せた益山選手は87点を、アクセ ルを踏み切るライン取りをした山中選手は86点、さらにアングルとスタイルで魅了した日比野選手も88点を獲得。
 結果、ワークスの山中選手、日比野選手、益山選手、そしてセミワークスのエス選手が予選通過を果たしました。

1本目こそドリフトが戻って0点となったエス選手でしたが、2本目には高い車速から豪快なドリフトをきっちりと決めてきて91点。7位通過を決めました。

日比野選手とエス選手がトップ16へ進出!

 7日(日)の決勝日は晴天。路面はドライコンディションです。
 まずは日比野選手が藤本選手と対戦。1本目の後追いで藤本選手が振り返し後に マシントラブルを起こし、5分間ルールでも修復不可能だったため、日比野選手が勝ち上がりました。
 続く山中選手はRYUMA選手と対戦。甲乙つけ難い走りでワンモアタイムに突入。そのワンモアタイムでも両者近い距離の素晴らしい走りで再度ワンモアタイムへ。3度目の対戦では2本ともミスがあり審査が難航したものの、惜しくも敗退となりました。
 そして松井選手と対戦したエス選手はスピード感のある走りで後追いを引き離し、2本目も先行の松井選手に綺麗に合わせて勝利しました。
 益山選手はシアム選手と対戦。先行で安定感と迫力のある走りをした益山選手に対し、後追いのシアム選手はドリフトが戻り、入れ替えた2本目もシアム選手がリズムを崩しインクリップで失速。避けきれなかった益山選手は接触しながらも勝ち上がりました。
 トップ16では、まず日比野選手が塙選手と対戦。日比野選手が先行で大きく引き離し、入れ替えの2本目では後追いで塙選手のマシンにしっかり距離を詰めて勝利。
 そしてエス選手と益山選手はチーム内対決に。先行のエス選手がインカットをしたものの、後追いの益山選手はそれに合わせられずコースアウト。2本目は両者ミスなく走りきり、エス選手がこの対決を制しました。

予選を難なく突破し、決勝目も活躍が期待されていた山中選手でしたが、直前で発生したデフトラブルによって本来の走りができず、残念ながらトップ32敗退となってしまいました。
トップ8。草場選手と対戦したエス選手は、僅差で勝ち上がりトップ4に進出しましたが、小橋選手との対戦ではクラッシュしてリタイヤとなってしまいました。

エス選手はセミファイナルまで 進出したものの接触でリタイア

 日比野選手とエス選手が進出したトップ8では、まず日比野選手がこの富士で2連覇中の高橋選手と対戦。ワンモアタイムにもつれた戦いでしたが、日比野選手の後追いラインがわずかに小さかったと判断され、僅差の敗退となりました。
 そしてエス選手はトップ16でロバンペラ選手を破った草場選手と対戦。先行は両者とも文句なしの走りをしたのに対し、後追いでは草場選手がリズムを崩し、エス選手も2ゾーンが小さくなり共にフィニッシュゾーン手前で離される展開に。しかし落ち度が少ないと判断されたエス選手が勝ち上がりました。
 そのエス選手はトップ4で小橋選手と対戦しましたが、1本目後追いの振り返しの際、小橋選手の角度とタイミングに合わせきることができずクラッシュ。ダメージが大きく、ここでリタイヤとなりました。
 課題が残る場面はあったものの、この先に繋がる戦いとなった開幕戦。鈴鹿ツインサーキットでの次戦ではさらに上を目指すので、応援よろしくお願いいたします。

トップ8。高橋選手と対戦した日比野選手。ワンモアタイムにもつれ込む熱戦となりましたが、後追いでわずかに小さなラインとなったことが決め手となり、ここで敗退となりました。
トップ16。グッドライドモータースポーツ対決となったエス選手vs益山選手の対戦。両者ミスのあった1本目のミス度合いでエス選手の勝ち上がりとなりました。

 予選は1本目から、いつになくちゃんとした 点数が出せて、2本目に攻められる組み立てができました。まぁ・・・これで2本目が決まってれば最高だったんですけど・・・。
 ふたつ目のアウトゾーンでサイドを使うと減点になっていたようなので、ノーサイドで行こうと思ったけど、100Rを出たときに路面のグリップが下がってて、ちょっとリズムがズレて振り返しが緩くなってしまったんです。アクセルの踏みっぷりのおかげで1点げることはできましたけど、決まってればもっと伸ばせれてたなぁと。
 で、決勝日。練習はほかの選手がコースにオイルを撒いてしまったことで時間が短くなってしまったものの、最後の1本目でめちゃくちゃいい走りが決まったんです。
 ただ、フィニッシュあたりでクルマに異変を感じたのでチームに見てもらったんですが、走行順が比較的早かったこともあって、見きれなかったんです。
 結果、トップ32の対戦では、クイックチェンジが壊れててデフが効いてない状態で走行する羽目になってしまいました。
 それでもなんとか走らせてワンモアタイムにもつれ込んで、それでも決着がつかなくて再びワンモアタイムになってしまったのですが、今度は電動ファンにもトラブルが出て、水温が下がらず、ブーストも上がらず・・・。
 自分なりにいまできるベストは尽くしたけど、 勝つことはできませんでした。
 今回は行ける感触はあったので、残念な開幕戦になったなという印象ですね。
 GRスープラで2年目ということで、すごい慣れてきて、トラブルがなければいいところにいける自信はあるので、今回ダメだったところを直して、しっかり鈴鹿ツインで挽回したいですし、まだはじまったばかりなので、諦めないで、そこで取り返したいなという気持ちです。


 エンジンは3.6Lの2JZにG40で900psくらいとなっているので、去年よりもだいぶパワーが上がってますし、今年は3年目ということもあってかなりいいかんじになったと思いますね。
 事前に備北でテストしたときはちょっとしたトラブルで周回は重ねられなかったんですが、そこでもいい感触はえられていました。
 富士にも金曜日から入っていて、去年のデータもあったんで、事前に合わせたギヤ比の確認も問題なく、土曜日の予選はいつも通り1本目には点を取り、2本目に点を伸ばす組み立てができていたと思います。
 2本目はゾーン1のところのラインがズレて脱輪の減点が響いてしまったけど、それがなければ90点には乗ってたかな。
 追走はベスト16での後追いでのミスが悔やまれますね。
 トップ32は対戦するとなぜかぶつかることの多いベンジャミン選手と・・・。今回も・・・というかなんというか、1本目の先行はミスなくいったんですが、後追いでは距離を開けて入ったものの相手がシフトミスして・・・ドアがベコベコに・・・。曲がってしまった足まわりは対戦のあとに交換しましたが、アライメントはとりあえずで合わせてエス選手との対戦になったかんじです。
 エスは予選からして速かったので、それを見越していったんですが、いまのセットだとトラクションが抜ける場面があって、それが出てしまったのが敗因です。
 シリーズの滑り出しとしてはまずまずなポジションだと思いますが、フロントまわりのセットを大きく変えたうえに、エンジンパワーも十分上がっているので、今年はかなり乗りやすくなりましたし、次戦の鈴鹿ツインではかなりいいところを見せられるんじゃないかな、と思っているので、応援よろしくお願いいたします!


 じつは開催の直前にエンジントラブルがあって、エンジントラブルがあってタービンも変更したから、金曜日の会場入り遅れて数本しか走れなかったんだよね。
 土曜日の練習でもウエットからドライに路面が変化していく状態だったから、3時間あるうちの1時間半くらいは様子見してて、その後マシンを走らせて・・・6周くらいかな。その少ない時間のなかでもセットはカタチになったし、ギヤ比も合わせられた。去年からドアとリヤゲー トもFRP製に交換したことで軽量化したことで、かなり仕上げられたと思うよ。
 それで、予選1目はきっちりと点を取りに行って89点。2本目は1本目でレブに当たった多部分をシフトアップしていくことにして、そこは狙い通りの走りというか・・・やりたいことはできたかんじだったけど、そのぶんラインがズレてしまって、得点には結び付かなかったかんじかな。
 決勝日は、練習走行の時間でコースにオイルが撒かれて、その処理で30分くらいしか走れなくて、追走練習できなくて・・・ほんとにマシンをチェックするくらいしかできなかったのが痛かったよね。
 トップ32は対戦した藤本選手のマシンにトラブルが出て勝って、トップ16でも車速差がかなりある相手だったから、追走らしい追走にならないまま勝ち上がってしまって・・・。
 その次にトップ8で高橋選手との対戦でしょ。1本目は先行スタートだったからミスなくいい走りができたけど、後追いの2本目では速い相手に合わせて行こうと思ったけど、合わせきれなかったってかんじだね。
 とはいえ、RZ34もかなりいいかんじに手応えある状態になってきたから、みっちりテストできれば去年よりもスペック高くなるし、エヴァンゲリオンレーシングとのコラボで注目度も上がってるので、次は結果に結びつけたいね。


 もともとチーム代表の蕭さんとなかよくさせてもらっていて、いっしょにご飯を食べているときに「GRカローラ作るんだけど乗ってみない?」と、誘ってもらったのがきっかけですね。
 これまでにドリフトはやったことないんですが、そのぶん新しいトライになると思い、参戦することになりました。
 去年の12月くらいに話があって、それから真生くんのGRスープラを借りて乗ってドリフトしてみたりはしていたんですけど・・・マシンが仕上がるのが本当に直前になってしまって・・・。
 GRカローラの感触ですか? まだまだ練習で乗せてもらった経験が浅いので「しっくりこないな」という部分が多かったし、レースウィー クに入ってしまったので、チームメイトに乗ってもらって情報共有することもできなかったので、もう富士戦に関しては、がんばるしかないな、というところでした。
 金曜日は雨だったこともあって、ちゃんとした練習にはならなかったけど、路面が乾き切ってからの4~5本で悪くない感触にまでもっていくことができ「あの走りができれば通るんじゃない?」と、言われるくらいにはなっていたんです。
 たけど、予選本番ではコンティション変化も大きかったし、そのコンディションに合わせ込むほどの技量も足りず、走りまとめられなかった、というかんじですね。
 スーパーGTやスーパーフォーミュラにも参戦しているので、次は1戦空けて第3戦エビスになるんですが、大会前に練習する機会は作ろうと思ってますし、予選は安心して通れる実力はつけてこようと思います。
 今回はレースウィークがどういうスケジュー ルで進むのかもわからなかったんですが、そのあたりのイメージはわかりましたし「がんばればいけるな」とも思えたので、エビスではそのあたりを見せられると思います。


 今年は2014年以来となるフォーミュラドリフトジャパンに再び参戦することになりました。そしてグッドライドモータースポーツに選手として迎え入れてもらえたことを光栄に、とてもうれしく思っていますし、本当に暖かく迎え入れてくれたことを感謝しています。
 練習日は1日中雨が降っていました。タイにはこのような大きなサーキットがないため、車のセットアップを調整して最適化させる必要がありましたし、去年まで出ていたD1とは走らせかたがちがったのですが、予選日までにはすべてのセットアップを順調に進めることができました。
 だけど、予選1本目は、タイヤのエアプレッシャーを低くしすぎたことと、路面のグリップが強くなっていたこととでアンダーが出てしてしまい・・・0点となってしまいました。
 しかし、2本目はチームのみなさんからのアドバイスもあって、エアプレッシャーを調整し、スピードよりもゾーンをキープすることに集中する走りで、7位通過することができました。
 決勝日のバトルに入ってからは、車速は十分にある、ということで、相手とのディスタンスを意識することを心がけ、トップ4まで勝ち上がることができました。
 ただその小橋選手との対戦では、100R後の振り返しでタイミングが合わず、ぶつかってしまい、チームも修復をがんばってくれていたのですが、ダメージは大きく、4位で終了しました。
 小橋選手には申し訳ないですし、第2戦鈴鹿ツインに向けてマシンを修復し、再び戦えるように準備したいと思います。


 おなじタイヤを履いていても去年まではあくまでも別チームだったんですが、今年はグッドライドモータースポーツのサポートドライバーに抜擢していただいたおかげで、ライバルではありつつもいろいろな情報を共有できる体制になったので、すごくメリットを感じています。
 昨シーズンからマシンに大幅な変更なく、去年の最終戦で発生した燃料系のトラブルもきっちりと対策してきました。
 金曜日の練習から参加していて、雨のセッティングをいろいろ試していたんですが、土曜日はドライになっていて、去年のデータを試したけど、セッティングがなかなか決まらなくて手こずって・・・。路面の差なのか、フロントがうまく転がってくれない状態での予選本番となりました。
 1本目はやはりフロントが転がらず、スピンで0点・・・。2本目はトーを変更して「これで行こう!」と、スクラブボックスでタイヤを温めていたんですが、車から異音が・・・。
 とはいえ、もうそのまま行くしかなかったので走り出したんですが、イニシエーションで振り出したときに、パワーがぜんぜん出ていなくてドリフトを続けられず、ここで終わることとなってしまいました。
 2本目は「とにかく点を取りに行こう、明日に繋げよう」と中村さんとも話していて、路温の下がった状態にも対応しいましたし、富士は得意なコースでもあったので残念です。
 大会が終わって開けてみたらアペックスシールが割れてブローしていたので、次この鈴鹿ツインまでにきっちりと直して、巻き返していきたいですね。

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