フォーミュラドリフトジャパン第3戦レポート

FDJ Rd.3 EBISU

開催日:9月20日(日)・21日(月・祝)
場所:エビスサーキット・西コース(福島県)
天候:晴れ
路面状況:ドライ


第3戦は寺町選手&林選手ともに好成績を残す!


Rd.3 Report

第3戦はハイスピード進入が魅力のエビス西コースが舞台!

 2020年の9月20日(日)・21日(月・祝)の2日間、福島県のエビスサーキット・西コースにて、フォーミュラドリフトジャパン2020のシリーズ第3戦が開催されました。

 競技区間は、下り勾配のストレートのあとに振り出すため、迫力のあるハイスピードドリフトが楽しめます。また、その後はすぐさまタイトなインフィールドに突入するため、巧みな車速コントールも求められます。

 前戦とおなじく、初日の20日(日)に練習走行と予選があり、2日目となる21日(月・祝)の追走トーナメントで優勝者が決定されます。グッドライドモータースポーツとしては、ランキング24位の寺町邦彦選手と、同4位につけている林和樹選手の活躍に期待がかかります。


Rd.3 Qualifying

寺町選手&林選手ともにシングルポジションで予選を突破!

予選:林和樹選手(S15シルビア)

 9月20日(日)に実施された単走での予選。まずは寺町選手の1本目です。寺町選手は、振り出した直後のアウトゾーンで少し姿勢が乱れ、その後のインクリップへの接近もあまかったようでしたが、それ以外はミスらしいミスもなく、ライン27点、アングル24点、スタイル34点で、合計85点を獲得しました。

 続いて林選手の1本目です。林選手は、振り出しで一瞬引っかかっり、インクリップへの接近もあまかったように見えましたが、車速の高いドリフトを決めてきます。結果、ライン26点、アングル24点、スタイル34点の合計84点と、まずまずの評価を得ることに成功しました。

予選:寺町邦彦選手(S15シルビア)

 そして寺町選手の2本目です。1本目よりもさらに攻め、気合の入った振り出しを決めてきた寺町選手。アウトゾーンのパイロンを飛ばすほどの走りは、ライン28点、アングル27点、スタイル34点の合計89点と、1本目を超える高得点を出しました。

 最後は林選手の2本目です。振り出しは審査員からも「キレがいい!」という評価をもらうほどの走りでしたが、クリップポイントへの寄せがあまかったのか、ライン23点、アングル25点、スタイル33点の合計81点と、得点を伸ばすことはできませんでした。

 結果、89点を出した寺町選手が6位、84点の林選手は10位となり、ともに追走トーナメントへの進出を決めました。

No.61 寺町邦彦選手 予選6位通過
No.73 林和樹選手 予選10位通過


Rd.3 Tournament

TOP 32

 そして9月21日(月・祝)に実施されたトップ32による追走トーナメントです。最初の林選手が箕輪選手と対戦しました。1本目に先行の林選手は、ポイントを抑えた走りを決めてきます。いっぽう後追いの箕輪選手は、ひとつ目インクリップの付近でドリフトが戻ってしまいます。そして2本目、振り出しでは少し距離を開けていた林選手でしたが、徐々に距離を詰めたうえ、ミスもなく走りきって箕輪選手に完勝しました。

 続いて寺町選手。真野選手と対戦です。1本目に先行の寺町選手は、すばらしい振り出しを決めましたが、ひとつ目のインクリップ付近でイン寄りのラインを通って接近してきた真野選手が接触! これで寺町選手はアーム類の破損が発生したため、2本目は最終組のあとへとまわされることになりました。

 そしてメカニックによる懸命な作業のおかげでなんとか修復を終え、入れ替えた2本目。先行の真野選手は1コーナーのクリップのあとに戻ってしまうミス! いっぽう後追いの寺町選手は、やや距離を開けていたため、ドリフト状態をキープしたたまついていき、みごと勝利しました。

TOP 16

 林選手はベスト16で植尾選手と対戦。1本目、すばらしい走りを決めた先行の植尾選手に対して、振り出しからピッタリと食らいついていく林選手。ひとつ目のクリップで姿勢が乱れてしまいましたが、そのあとの区間でも近い距離をキープしています。そして2本目。単走とおなじようにすばらしい走りを決めた林選手に対し、後追いの植尾選手はタイミングが合わなかったのか振り出しから接近することができず、この対戦はワンモアタイムに突入しました。しかし、ワンモアタイムのまえに植尾選手がリタイヤしたため、林選手がウイニングランをしてベスト8への進出を決めました。

 いっぽうの寺町選手はベスト16で高木選手と対戦。寺町選手が先行の1本目、勢いのある振り出しを決め、白煙モクモクの迫力あるドリフトを決めた寺町選手に対し、後追いの高木選手は角度も浅かったうえ、ひとつ目のインクリップ付近でスピン! 入れ替えた2本目、1本目のミスを挽回するため大きく角度をつけた高木選手でしたが角度をつけすぎてハーフスピン状態に、接触を回避するために寺町選手はいちどドリフトを戻しますが、ここは満場一致で寺町選手の勝ちの判定となり、ベスト8への進出を決めました。

TOP 8

 そして寺町選手はトップ8で高橋選手と対戦します。高橋選手が先行の1本目、近い距離から振り出して接近していく後追いの寺町選手でしたが、白煙に惑わされたのか、クリップ付近で接触。高橋選手はスピンし、寺町選手も足まわりにダメージを負ってしまいます。入れ替えた2本目、先行の寺町選手がいい走りを決め、後追いの高橋選手は寄せることはできなかったのですが、接触の影響が大きかったのか、ここで寺町選手は破れる結果となりました。

 林選手はトップ8でアンドリュー・グレイ選手と対戦しました。1本目は後追いの林選手が、先行のグレイ選手にやや浅い角度ながら果敢についていったものの、振り返しのあとで接触! グレイ選手はスピンし、林選手はいちど戻してクリアしていきます。2本目、思い切りのいい飛び込みからすばらしい走りを決めた林選手に対し、後追いのグレイ選手は角度も浅く、接近どもそれほどでもなかったのですが、接触の過失を取られてしまったのか、グレイ選手が勝利の判定となり、敗退してしましました。

 最終的に第3戦は、アンドリュー・グレイ選手が優勝し、山下広一選手が2位、高橋和己選手が3位となり、グッドライドモータースポーツの寺町邦彦選手は5位、林和樹選手は7位という結果になりました。

No.61 寺町邦彦選手 5位(TOP8敗退) ランキング15位
No.73 林和樹選手 7位(TOP8敗退) ランキング5位


Rd.3 Drivers comment

No.61
寺町 邦彦
nichiei racing with GOODRIDE Motor Sports

 はじめてのコースではあったのですが、クルマの調子がよく、早い段階でいいセットを出せましたし、イケる手応えもつかめていました。

 予選の走りは、成功というほどではなかったものの、そこそこの成果は出せたかなと思います。

 高橋選手との対戦は、思っていた以上にキレイに入って行けて「ここでアクセルを入れれば、ビタビタの追走ができる」と、すこし欲張ってしまったのが敗因ですね。

 次は優勝したこともあるサーキットなので、さらに上を狙っていきたいと思います。

No.73
林 和樹
Team WEST AUTO with GOODRIDE

 アンディ選手との対戦では、振り出しのときのスタイルのちがいで少し離れて、それで焦ってしまったのが敗因です。

 とくにニガテ意識もないですし、食らいついていける自信はあったし、勝てるマシンだっただけにすごく残念です。

 すでに3戦目ということでクルマにもだいぶ慣れることができていますし、トラブルもなく走ることに専念できていいます。

 今回の結果でチャンピオン争いも後がない状態になってしまったので、次の岡国では優勝を狙っていきたいと思います!


 今回は、寺町選手も林選手もトップ8の戦いで破れたため、表彰台に登ることはできませんでした。しかし、どちらのマシンにも大きなトラブルはなく、今後に繋がる内容となった戦いだったと思います。

 次戦は、10月10日(土)・11日(日)に、岡山県の岡山国際サーキットにて開催される第4戦です。参戦報告はグッドライドのSNSなどで随時お伝えしていきますので、どうぞ今後のさらなる活躍にご期待ください。

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